【国家一般職】人事院面接のお話

 人事院面接の評価はBでした。めちゃくちゃ和やかに始まってそのままに終わった、という感じです。
 
 後から調べるとコンピテンシー評価とかいうものをしていたらしいですが、官庁訪問等で十分な自己分析の機会があった方なんかは特に意識せずとも大丈夫でしょう。気になる方は勝手に調べてください。

 まあ当日の流れと面接自体の実際の受け答えでも順に書いてみますか。

 第一次試験の合格発表の後に合格通知が送られてきます。そこに人事院面接の場所と日程が記載されているので指示通りに向かいます。ここで国税や地上の日程と被ったら潔くどれかを犠牲にしましょう。

 会場に着くと入口で入館証を渡されるのでそれを首から下げて入ります。場所にもよると思いますが私の場合はテニスコート程の大きさの部屋に全員(40人ぐらい)が入れられ、面接室毎に一列に座らされました。

 その後は面接の流れ等の説明があり、適性検査を15分で終えて自分の番を待つだけです。死ぬほど暇でした。鞄に入れていたのが『ロリータ』という本だったのでおおっぴらにして読むものでもない、かといって今さら面接の想定質問を復習とかも面倒だし……。ということで廊下の窓から適当に景色を見たりして時間を潰していました。

 そして自分の番です。少し前に係りの人から「15分したら面接室に行ってください」との指示があったので自分で時計を見て勝手に行きました。

 面接室に着くと室内から話し声がしたので、まだ中で面接をしているのかと思い2分ほど外で待ってたら急にドアが開いて、申し訳なさそうに
「ごめんなさい、お待たせしました」
と女性の面接官の方に声をかけられて唐突な面接の幕開けです。

「すみませんね、待たせてしまって」
と中央の面接官が恐縮したようにいうので
「いえいえ、大丈夫です。まだ面接中なのかと勘違いしてしまいました」
と返しました。

ここから氏名・受験番号をいった後アイスブレイクに移って

「場所はすぐわかった?」
→「はい、駅からすぐでしたので迷いませんでした」

「じゃあ結構早く着いちゃった?」
→「はい、○○時前には着いてしまいました」

「そうか、ごめんね。待ってる間は緊張してた?」
→「はい、今もとても緊張しています」

「そんな風には全然見えないよ、何かそういうときに気を付けていることある? 」
→「はい、~(その場で適当に考えてそれっぽいことをいう)」

 こんな感じでアイスブレイクを終え、早く帰りたいだろうし早速聞かせてもらいたいんだけど……と志望動機から聞かれました。

→「はい、私は~(面接カードに書いてあることを多少アレンジしていう)」

「なるほど、じゃあどうして民間じゃなくて公務員なのかな?」
→「はい、私は自身の将来を考えるに当たって~(民間のインターンにも参加しいろいろ研究したが、生涯携わるなら公務員だろうという結論になったということをいう)」

「なるほどね、だけど私さんの考える○○という分野は民間と公務員で大きく異なると思うんだけど」
→「はい、もちろん承知しております~(自身の培ってきたものを直に活かせるのは民間だけれど私のしたいことはそれじゃないというようなことをいう)」

 こうして中央の方の質問は終わりました(と記憶しています)。アイスブレイクと志望動機の質問、あと最後に総括の質問をする担当なのでしょう。
二人目は左の面接官でした。私は働き方改革について興味があるとでっちあげていたのでその事と、資格を取得していたのでそれについても聞かれました。

「私さんは働き方改革に関心があるみたいだけど、今後どうしていけばいいと思う?」
「はい……そうですね、私といたしましてはやはり(ここまで時間稼ぎ用の繋ぎ)現在、民間・公務員を問わず上層部を占める方の多くはバブル期以前に採用されており~(上層部の働き方の意識の改革が必要みたいなことを適当にいう)」

 耐えた~と思っていたら再び資格について突っ込まれましたので、時間を稼ぎつつ考えて答えました。

「私さんはかなり自分の考えをしっかりと持っているみたいだけどいつ頃からそういうことは考えていたのかな?」
→「(なんや、抽象的な質問やな)はい、やはり大学受験を控えた頃からでしょうか、自分の人生には自分で責任を持ちたいとそこで強く思い~(略)」

他にもいろいろと質問されたと思うのですが明確には思い出せません。
 そして、私を呼びに来てくれた女性の面接官に質問されます。

「私さんの長所をどのように公務員として活かせると思いますか?」
→「はい、~(計画性とか汎用的なものを挙げて具体例をつける)」

「私さんは趣味で○○(スポーツ)を挙げていますが何かクラブに入っていましたか?」
→「いえ、~(大学では友人たちと嗜む程度ですが、高校ではキャプテンを務めていました)」

「ではキャプテンとして部活で印象に残っていることはありますか?」
→「(後から考えるとこれは組織で上手くやれるのか知りたい質問だったのでしょうがその時はわかりませんでした)そうですね、印象……というと少し違うかもしれませんが~(思い出深いこと、心がけていたことを話す)~というのは今でも大切にしていますし印象にも残るものとなっています」

 今のは想定しとくんだったな~とか思っていたらもうひとつの趣味を突っ込まれたのでPRしつつ返しました。私からは以上です、といわれ再び中央の面接官に移ります。

 ここでまた資格について確認を取られ、趣味などについても最終確認のような質問をされました。
それで終わりです。ほんとにあっさりと一瞬で終わったなという印象です。皆さん終始笑顔で頷いてくれましたし、とてもやりやすかったです。

 ですが、友人の話を聞くと場所によっては多少圧迫じみたことをするらしいので運が良かったのかもしれません。あくまでこういう場合もあるぐらいの参考にしていただければと思います。

 独学だと面接の練習はなかなかできないと思うので積極的に民間企業を受けましょう。こっちも人生かかってるんで先方の都合なんか知りません。内定もらえたらラッキーぐらいの気持ちで10社ほど受けて1社だけガチって滑り止めにしてやる、ぐらいの気持ちでいきましょ。

 実際、私はこうして実地経験を積むことで国税ではA評価を頂けました。こっちはもう面接というよりは面接みたいな雑談でした。志望動機を前日に作ってこれなので、やはりその場の雰囲気や印象、流れに面接の評価は大きく左右されるものといえます。しかし、それを運だと断じて嘆くよりは場数を踏んで運によるところを少しでも実力の勝負に持ってく努力をした方が賢いでしょう。

 まあ私のような雑魚からいえるのはこれぐらいです。一般化できるものもできないものもあると思うのでそこら辺はうまいことやってください。