【国家一般職】席次のお話

 始めに書いちゃうと私は国家一般職に一桁の席次で合格した訳なんですけれども、さすがに具体的な数字をいうのは控えさせてください。道府県庁なら46ありますが国般はそういうわけにいきませんので。

 えーと、私は別に高い席次で受かってやろうなんて思っていた訳ではなかったんですけど、例のアレのせいで試験が延期になってからは受かるための勉強というよりは何位で受かるかの勉強を余儀なくされていたように思います。

 だって6月の試験に受かるようにと必死こいてギリギリを攻めていたのにそのままの勢いで延期された8月までやればそりゃできるようになるでしょと。実際6月後半にあった県庁の筆記では1位をとっているのでその後の勉強はあってもなくても変わりませんでした。強いていえば少し席次は変わったのかも。

 まあここまで自慢げに語ってきましたが、国般なんて受かってしまえば本当に同じなので席次は関係ありません。官庁訪問でもなんら考慮されませんし出世になんて絡むはずもありません。それと、最終合格発表後のスカウト電話も席次の上位からかけている訳ではありません。だって私は1ヶ所からしかもらってないですもん。ですから皆さんは適度に受かるだけの勉強をほどほどにしてください。

 私はできるだけお金をかけたくなかったので予備校とかいうぼったくりは一切使いませんでしたし模試も一度も受けませんでした。ですが、そのせいでいくら勉強しても自分の実力に不安が常につきまとい、要らぬ努力をさせられることとなりました。なのでどこかで一度ぐらいは模試を受けておくといいかもしれません。そうすれば「なんだ、予備校使ってる奴らなんかより独学の私の方がよっぽどできるじゃないか」と悦に入れるはずです。まあそれで勉強しなくなるのが一番ダメなんですけど。

【国家一般職】人事院面接のお話

 人事院面接の評価はBでした。めちゃくちゃ和やかに始まってそのままに終わった、という感じです。
 
 後から調べるとコンピテンシー評価とかいうものをしていたらしいですが、官庁訪問等で十分な自己分析の機会があった方なんかは特に意識せずとも大丈夫でしょう。気になる方は勝手に調べてください。

 まあ当日の流れと面接自体の実際の受け答えでも順に書いてみますか。

 第一次試験の合格発表の後に合格通知が送られてきます。そこに人事院面接の場所と日程が記載されているので指示通りに向かいます。ここで国税や地上の日程と被ったら潔くどれかを犠牲にしましょう。

 会場に着くと入口で入館証を渡されるのでそれを首から下げて入ります。場所にもよると思いますが私の場合はテニスコート程の大きさの部屋に全員(40人ぐらい)が入れられ、面接室毎に一列に座らされました。

 その後は面接の流れ等の説明があり、適性検査を15分で終えて自分の番を待つだけです。死ぬほど暇でした。鞄に入れていたのが『ロリータ』という本だったのでおおっぴらにして読むものでもない、かといって今さら面接の想定質問を復習とかも面倒だし……。ということで廊下の窓から適当に景色を見たりして時間を潰していました。

 そして自分の番です。少し前に係りの人から「15分したら面接室に行ってください」との指示があったので自分で時計を見て勝手に行きました。

 面接室に着くと室内から話し声がしたので、まだ中で面接をしているのかと思い2分ほど外で待ってたら急にドアが開いて、申し訳なさそうに
「ごめんなさい、お待たせしました」
と女性の面接官の方に声をかけられて唐突な面接の幕開けです。

「すみませんね、待たせてしまって」
と中央の面接官が恐縮したようにいうので
「いえいえ、大丈夫です。まだ面接中なのかと勘違いしてしまいました」
と返しました。

ここから氏名・受験番号をいった後アイスブレイクに移って

「場所はすぐわかった?」
→「はい、駅からすぐでしたので迷いませんでした」

「じゃあ結構早く着いちゃった?」
→「はい、○○時前には着いてしまいました」

「そうか、ごめんね。待ってる間は緊張してた?」
→「はい、今もとても緊張しています」

「そんな風には全然見えないよ、何かそういうときに気を付けていることある? 」
→「はい、~(その場で適当に考えてそれっぽいことをいう)」

 こんな感じでアイスブレイクを終え、早く帰りたいだろうし早速聞かせてもらいたいんだけど……と志望動機から聞かれました。

→「はい、私は~(面接カードに書いてあることを多少アレンジしていう)」

「なるほど、じゃあどうして民間じゃなくて公務員なのかな?」
→「はい、私は自身の将来を考えるに当たって~(民間のインターンにも参加しいろいろ研究したが、生涯携わるなら公務員だろうという結論になったということをいう)」

「なるほどね、だけど私さんの考える○○という分野は民間と公務員で大きく異なると思うんだけど」
→「はい、もちろん承知しております~(自身の培ってきたものを直に活かせるのは民間だけれど私のしたいことはそれじゃないというようなことをいう)」

 こうして中央の方の質問は終わりました(と記憶しています)。アイスブレイクと志望動機の質問、あと最後に総括の質問をする担当なのでしょう。
二人目は左の面接官でした。私は働き方改革について興味があるとでっちあげていたのでその事と、資格を取得していたのでそれについても聞かれました。

「私さんは働き方改革に関心があるみたいだけど、今後どうしていけばいいと思う?」
「はい……そうですね、私といたしましてはやはり(ここまで時間稼ぎ用の繋ぎ)現在、民間・公務員を問わず上層部を占める方の多くはバブル期以前に採用されており~(上層部の働き方の意識の改革が必要みたいなことを適当にいう)」

 耐えた~と思っていたら再び資格について突っ込まれましたので、時間を稼ぎつつ考えて答えました。

「私さんはかなり自分の考えをしっかりと持っているみたいだけどいつ頃からそういうことは考えていたのかな?」
→「(なんや、抽象的な質問やな)はい、やはり大学受験を控えた頃からでしょうか、自分の人生には自分で責任を持ちたいとそこで強く思い~(略)」

他にもいろいろと質問されたと思うのですが明確には思い出せません。
 そして、私を呼びに来てくれた女性の面接官に質問されます。

「私さんの長所をどのように公務員として活かせると思いますか?」
→「はい、~(計画性とか汎用的なものを挙げて具体例をつける)」

「私さんは趣味で○○(スポーツ)を挙げていますが何かクラブに入っていましたか?」
→「いえ、~(大学では友人たちと嗜む程度ですが、高校ではキャプテンを務めていました)」

「ではキャプテンとして部活で印象に残っていることはありますか?」
→「(後から考えるとこれは組織で上手くやれるのか知りたい質問だったのでしょうがその時はわかりませんでした)そうですね、印象……というと少し違うかもしれませんが~(思い出深いこと、心がけていたことを話す)~というのは今でも大切にしていますし印象にも残るものとなっています」

 今のは想定しとくんだったな~とか思っていたらもうひとつの趣味を突っ込まれたのでPRしつつ返しました。私からは以上です、といわれ再び中央の面接官に移ります。

 ここでまた資格について確認を取られ、趣味などについても最終確認のような質問をされました。
それで終わりです。ほんとにあっさりと一瞬で終わったなという印象です。皆さん終始笑顔で頷いてくれましたし、とてもやりやすかったです。

 ですが、友人の話を聞くと場所によっては多少圧迫じみたことをするらしいので運が良かったのかもしれません。あくまでこういう場合もあるぐらいの参考にしていただければと思います。

 独学だと面接の練習はなかなかできないと思うので積極的に民間企業を受けましょう。こっちも人生かかってるんで先方の都合なんか知りません。内定もらえたらラッキーぐらいの気持ちで10社ほど受けて1社だけガチって滑り止めにしてやる、ぐらいの気持ちでいきましょ。

 実際、私はこうして実地経験を積むことで国税ではA評価を頂けました。こっちはもう面接というよりは面接みたいな雑談でした。志望動機を前日に作ってこれなので、やはりその場の雰囲気や印象、流れに面接の評価は大きく左右されるものといえます。しかし、それを運だと断じて嘆くよりは場数を踏んで運によるところを少しでも実力の勝負に持ってく努力をした方が賢いでしょう。

 まあ私のような雑魚からいえるのはこれぐらいです。一般化できるものもできないものもあると思うのでそこら辺はうまいことやってください。

【国家一般職】一般論文のお話

 一般論文は4でした。平均の雑魚です。手応えは割とあったので5か6ぐらい欲しかったのですがなかなかそうはいきませんね。

 正直、この一般論文についてはあまり語ることがございません。語るとヴィトゲンシュタインとかいう偏屈な方にどやされるレベルです。
 
 そもそも、こんな全体の1/9しか配点のないようなしょうもない科目を対策してくる人なんているのでしょうか? まあいるにはいると思いますがこんなもんその場で考えて頑張るだけです。論点を捉えて整合性の取れた文章を書ければ4は固いでしょう。

 時間配分だけでも決めとけば何か対策した気になって本番はリラックスして臨むことができると思います。すみません、なんの参考にもなりませんね。

【国家一般職】専門試験のお話

 先に言っておくと専門は39/40でした。法律と経済原論は各々10周はしたので妥当な点数だとは思います。5月の時点で一度だけ過去問を解いたところ34/40だったので正直さっさと試験をやってほしくて仕方がありませんでした。
 
 受かればいくつでもいいようなしょうもない数字を誇らしげ掲げるのはこの辺にして、まずは専門試験対策の全体を書いてその後で個々の科目について書いていこーと思います。
 
 専門の学習を始めたのは3年の9月頃で11月には憲民行は6~7周しており、ほぼ完璧といっていい状態でした。この時は諸事情から毎日6時間は勉強していたと思います。そして11月以降、なんと年明けから2月までほぼ何もしませんでした。ちょっと経済に触れたぐらいです。なんか面倒になっちゃったんですよね。
 
 2月、さすがにまずいと思って経済の学習を再開。3月頃からは経営と財政を始めてやっと専門8科目が決定しました。私の性格上、予備の科目があると絶対に手を抜くし真面目に取り組めないので敢えて8科目で挑みました。決して、決して、面倒だとか今更新しい科目やりたくないとか、予備科目のスー過去買うなら映画見た方がいいだとか思った訳ではなく。
 
 実際のところ完璧に仕上げていけば8科目で足りる訳ですし、無理して予備を作るぐらいなら不備ある科目の補強をすべきでしょう。
 それでは各科目ごとに見ていきますか。


憲法
 まあ法律科目勉強するならまずはこいつ倒せなきゃ話になんないよねって科目。民法行政法でもよく出てくるし基本法なんだなあと勉強してて分かります。
 国家一般の憲法判例の結論とできればそれに至る論理も憶えておけばだいたいの問題に対処できます。スー過去の国総の問題は知ってる判例を増やすことができますし解いた方がいいでしょう。3点取れればいいやという人は国総の問題は解かなくても構いません。
 私は毎日同じ科目を少しずつ勉強するってのが苦手なので(だって体系的に理解するならまとめてやった方がよくない?)1ヶ月に一度ぐらいの頻度で全問解き直していました。5周以降はメンテナンスみたいなもんですね、面白みの欠片もありませんがそれでもやります。
 どの科目も何周したところで本番は知らない肢が出てきますが、何度も繰り返して解くとその学問における考え方や理屈が馴染んできてその場で考えて答えを決定することができるようになります。それに選択肢の関係からおおよその想定はできますしね。

民法Ⅰ・Ⅱ
 こいつは1周目がキツすぎる。まあ殆どの科目がそうなんだけどマクロと民法は取り分けてキツイ。憶えることと理解することが多すぎるんですよね。
 まあなので、初周から理解しようとしないことがメンタル的には重要になると思います。こんなもんはじめから分かるやつなんていません。それでも、3周ぐらいすると分からない箇所が明確になるのでそこを潰していけば安定して得点できるいい科目です。
 私は結局10周以上はしたけれど、そんなにする必要はありません。理解できたと思えばやめればいいし、他に得点のあてがあるなら2~3周すれば半分は取れると思うのでお好きなように調整してください。この科目は憶える→理解の順番になりやすいと思うので対策は早い方が得点が安定します。ああ、あとできたら条文を引ければ理解が多少は早まると思います、無理することはないですけど。こんなところですかね。

行政法
 いきなりネガキャンなんですけど、スー過去の行政法はちょっと不親切です。この科目については他の参考書の方がよかったのかもしれません、まあ満点なので最終的な理解はできましたし得点にも結び付きましたが、総論がどう考えても説明不足。お陰で行政規則のあたりとか理解するのに時間がかかりました。
 この科目も行き着くところは判例です。あと条文とかも割と出るか。基本的な行政法の理解と判例知識があれば問題なく得点できる科目です。まあその判例が多すぎるんですけどね、いきなり20判例記載されてるページが出てきたりして苦労させられました。

④ミクロ経済
 言わずと知れた令和2年度の地雷科目。効用フロンティアと最後のゲーム理論は初見でしたが、多分こうなるだろうという推測をたてて解いたところ選択肢に同じ答えのものがあったため私としてはあまり心配はしていませんでした。というのは強がりです。
 ミクロとマクロでは微分をしまくるので文系の人にとっては難しく感じるかもしれませんが数学的な背景は無視して答えを出せば勝ちなので必要以上に恐れることはありません。分かってくると「どうせ微分して=0にするんだろ」といった感じになり、理解はできていないが解けるというほんとに試験でしか使えない状態になります。どうせ社会にでても使わん能力なのでここは割りきって答えを出すことに全力を尽くしましょう。コブダクラス生産関数とか解けるけど理解してない人ばっかなのでは。

⑤マクロ経済
 ミクロを理解した後にやることをおすすめします。普通にこいつの方がむずいですし、家計の効用を考えるミクロと違ってマクロは国家規模の経済を想定するのでイメージがしにくいです。
 一周目はまじで意味不明だと思いますが頑張って乗り切りましょう。乗数理論とか何やってるか分からないと思いますが取り敢えず解きます。そうしていくうちに固定された数字や文字を無視してもいい場合も分かってきますし、計算の省略にもなれてきます。国家一般のマクロは計算がメインなので理論とセットで理解できればこっちのものです。例年はミクロもマクロも安定して得点できる科目らしいですが、今年のミクロのようなことも考えられるので油断せずに詰めていく必要があります。
 産業連関表は面倒だからやんないとか言ってるやつは大抵他の分野も疎かになっているもんです(偏見)。

⑥財政学
 地方財政がダルすぎることを除けば国家の学系では取り組みやすい方だし得点しやすいのではないかと思います。半分以上が経済事情、つまりは経済時事のような範囲から出題されるので教養でやった時事の勉強がここでも活かされます。
 経済原論をやっておけば公共財のとことか一瞬で理解できるしおすすめの科目です。
 ただ、暗記する事項が多いので、そうですね、なんとか頑張って憶えてください。
 私は5周してからは自分で作った暗記用のプリントを寝る前に見返していました。ここまですればさすがに取れます。

経営学
 憶えることと多すぎ、理解に苦労する箇所は殆どないけれど、なんたって人名と理論が多い。これも工夫して全部憶えるしかない。
 それと抽象的なお話が多いので調べるなりして具体例を挙げられると暗記の助けにもなってよいかと。
 私は国税との兼ね合いもあってこの科目を選びましたが、必要に駆られていないのであればおすすめはしません。国家一般職の経営学はふつーに難しいです、スー過去の解答解説の隅に載ってるような理論まで憶えても4点以上は運に依るところが大きいでしょう。私もここで1問失点してしまいました。
 まあ3周もすれば3点を取ることはそう難しくない科目ではあるので国税併願組は検討するといいかもしれません。


 専門総評
 専門試験は教養と違って死ぬほど試験時間があります、時間をかけたからといって解ける問題もほとんどないのに、です。嫌がらせですかね。
 専門はやればやっただけ点が取れますし、教養より配点があるのでリスクを避けるにはこちらを優先すべきです。教養とかどうせ勉強しなくても12/40ぐらいは取れるんだからあとからなんとでもなります(私見)。

【国家一般職】教養試験と俸給少なくねってお話

 182,200円。行政職俸給表1級25号棒を見る。これが私の基本給ということらしい。
 
 正直なところ割に合わないと思わざるを得ない。私は民間企業も幾つか受け、内定も複数頂いた。難度の低くない資格を有していたこともあり、特別な苦労をせずに面接を乗り越え合格した。
 
 民間企業を受けたのは言ってしまえば滑り止めが欲しかったことと面接の練習がしたかったからだった。歯に衣着せずにいうならば無料の練習相手になってもらったという訳だ。
 そんな気構えで受けるのだから当然殆ど対策なんてしない、少なくともここで書けるほどには受かるための努力はしていなかった。しかし、企業から提示された基本給は優に20万を越えていた。

 もっとも私が官庁訪問を経て内々定を得た省庁は某ヶ関にあるので地域手当や本府省業務調整手当を含めれば辛うじて張り合える程度の額は貰えるだろう。
 それでも私の努力が具体的な金額としては十分に報われていないような気がしてならない。まあこんなことはわかりきった上で公務員試験を受けたのだしなぜ総合職を受けなかったのかと訊かれればそこまでの努力をしたくないから、そこまでの熱意はないから、きっと受からないだろうから、と言い訳をすることしかできない。自分で決めた選択を今更どうこういってもしょうがない。
 
 それなのに私が公務員を選ぶのはそこで働きたいから、そしてなにより……接客という概念が無いからだ☆

 さて、意味の分からない嘆きを枕にしたところで 本題の筆記試験について語ろうと思う。おそらく自慢のようになる箇所が多々見られると思うが許してほしいよ。
 じゃあまず、教養から。
 

 教養の学習は2020年の4月頃から始めました。これは実力に自信があって余裕をかましていたからとかではなく後述する専門との兼ね合いから、そんなに高得点をとる必要がなかったことが理由です。
 実は当初の計画では教養/専門=20/36 ぐらいを目標にしていました。筆記に合格するだけならこれで十分過ぎますから。
 ですが皆さんもご存じの通り例のアレによって試験は延期され、他にやることもない私は余分な対策を重ねることとなります。
 参考書は王道のスー過去を使いました。教養も専門も本当にこれにしか手を着けませんでした。特に拘りがあった訳ではなく別の参考書をやるのが面倒だからです。それに広く試験というものは一冊を完全に理解することで得点に繋がるように思います。ここからは科目別に私のどうしようもない学習方法と本試験の得点などを書いていきます。
 
①判断推理
 この科目は数ある公務員試験科目の中で最も嫌いでした。最終的には出題頻度の低い「暗号」と「規則性」の分野以外は5周しましたが、最後まで理解できない問題もありましたし、一度理解しても次に解く際には忘れている、なんてのもしょっちゅうでした。
 例のアレのせいで時間があったので一応、国総の問題も全て解きましたが国般で合格点を取るだけならオーバーワークでしょう。私は苦手意識があったので仕方なくやりましたが、元から安定して半分は取れるような人は強いてやる必要はありません。重要なのは約半分ある簡単な問題を落とさないこと、専門を含めた全体で得点を稼げる人には当てはまりませんが、専門で稼げないのにも拘わらず他の教養科目と合わせて20点前後の人は答えが簡単に出る問題でミスをすると挽回の機会が無いため致命傷になります。1分程考えて筋道が見えない問題と、解に近付かない計算をさせられている気がする問題は後回し、若しくは捨てる等して簡単な問題にこそ時間をまわすべきでしょう。
 こんな偉そうなことを言っていますが私は本試験では5/8しか取れていないのでまあ簡単な問題を拾った結果なのかなと思っています。5周したにしては低いと言わざるを得ませんね。
 ところで「判断推理と数的推理は毎日触れるべき」とかいう言説がまるで啓示のように流布していますがこんなもん人によるとしか言えません。より正確には「多くの人にとっては」と付け加えるべきでしょう。私は一日使って100問解いたりして一気に片付けていましたが特に支障はありませんでした。毎日少しずつ労力を割くのはなんだか上手く言えませんが具合悪いので日程を決めて全問解いていました。こんなもん毎日やってようが一気にやろうが点数に反映されませんし好きなやり方を見つければいいと思います。

数的推理
 この科目は割と好きでした。判断推理と違って綺麗な筋道が用意されていて、しょうもない試行錯誤に捕らわれることもあまりありません。本試験では5/5でしたので得意といって良いでしょう。
 数的推理についても前述の通りスー過去さんにお世話になりました。全ての問題を5周ぐらいして忘れていた確率の分野やn進法を思い出して解けるようにすればあとは試験を受けるだけです。
 大学受験で数学を一切使わなかったなど苦手意識のある人は試験までの猶予期間に応じて、捨てる、少し学習して簡単な問題を拾う、しっかり対策して満点を目指す、のいずれかの戦略を選んで下さい。もちろん捨てる人は他科目で稼げることが前提となります。
 数的処理も判断推理と同じように「毎日少しずつ勉強すべき」などと言われますが好きにやってください。私は学習を始めたのが遅かったこともあり「今日明日で全て解く」といった感じでやってましたがなんら問題はありませんでした。

③文章理解
 文章理解についてはスー過去を使いませんでした。というより、特に対策はしませんでした。
 この科目は現代文と英語に別れていて、前者についてはセンター国語の論説を理解できる程度の能力があれば特に対策は要りません。また英語についてもセンター並みの文を理解できれば大丈夫でしょう。私の場合は英語が大学入学以降、使用する機会が少なく劣化しすぎていたため、高校時代の参考書を引っ張りだして多少リハビリをしましたがそこまで本腰を入れなくとも選択肢は日本語ですし読解のヒントとなっていることも多く、得点は難しくないと思います。
 私の文章理解の点数は9/11でした。まあこんなもんでしょう。

④時事
 あーすみません。これはスー過去じゃなくて速攻の時事を使いました、だってないんだもん。
 寝る前や直前期に詰めて本試験を受けるだけです。ただ読んで「そうなんだ~」といったぐらいのを3周程しました。時事は一般論文や地上の小論にも使えるので時間があれば優先すべきです。
 本試験では3/3でした。

⑤自然科学
 これは別にやんなくても良いでしょう、コスパ悪すぎるし。私は対策しましたが例のアレで延期されなければ確実に捨てていました。それで問題ありません。文系の人が強いてやるなら生物は取っつきやすいのかなとは思います。
 本試験では3/3でした。

⑥人文科学
 時間があれば2科目ぐらいは対策していくと良いでしょう、思想とか半日あれば全範囲対策できますし、残りの地理・日本史・世界史は高校でやっていたものを選ぶのが無難だと思います。
 この科目は試験の直前に詰めるのが効率もいいし楽なのではないかと。ぶっちゃけ前日にやるものないなら思想でもやっとけば? って感じです。
 私は時間があったので日本史以外を全て対策して本試験は4/4でした。

⑦社会科学
 こんなもん対策の必要なし、このために参考書買うやつはあほ。どうせ殆どの人は専門試験で法律と経済はやらんといけないので何も対策せずとも解けるようになります。
 本試験は3/3でした。ああ、どんどん説明が雑になってくなあ。

⑧資料解釈
 これ、対策も何もないと思うんですけど。その場で考えて計算ミスをするか勘違いをするかただそれだけの勝負です。心配な人は過去問でも解いてなれとくといいのではないでしょうか。まあこんなこといっておいて本試験は勘違いでミスをして2/3なのですが。

 教養総評
 合計すると教養試験は34/40でした。
 教養の特徴はなんといっても時間のなさですよね、知識分野を光速で終わらせてからどれだけ知能にまわせるかという勝負です。これ途中退席するやつ狂ってるだろ。
 実際の試験形式で過去問を解いたことが殆ど無いのでこれが実力か運なのか見極めが難しいですが、答えには自信を持っていたので実力ということにさせて下さい。まあとはいっても日本史とか物理は偶然知ってた感は否めないけどね。てかね、こんなに取る必要ないんだよな。この学習時間を使って遊んでた方がよっぽど利口。でもさ、例のアレのせいで勉強ぐらいしかやることなかったんだもの。えーと次は専門ですね。暇なんでまた近いうちに書くかも。